いつの間にか9月も最終日となり、秋の空気感満載の中、この日から新しくスタートしました『そば粉100%を愉しむパンとおやつ』が開催されました!
『そば粉100%を愉しむパンとおやつ』は、そばの実カフェ「sora」の小池ともこさんを講師にお迎えし、グルテンを含まないそば粉のよさと魅力を伝える、そば粉100%のパンとおやつづくりの教室です。
グルテンフリーやビーガンの方にも安心して食べていただける、そば粉のパンや焼き菓子をお店で提供するとともに、そば粉が小麦粉のように必ず家庭にある素材となったら…と、日々研究し続けている小池ともこさん。
これまでも開催しているそば粉の教室には、そば粉の可能性と美味しさ、そしてともこさんのお人柄に魅了されて、日本中から熱心に通う人やそばに関わるプロの人が来るほど大人気。
その教室のベーシック編を、今秋からモリ乃ネキッチンスタジオでも開催することとなったのです!
毎月1回違ったテーマで開催予定ですので、お楽しみに!
(詳細につきましては、都度こちらのブログやインスタ、公式LINEにてお知らせいたします。)
その教室の様子を、モリ乃ネスタッフのヒロミがお伝えいたします!
第1回目となる9月のテーマは
「そば粉マフィン」。
そば粉100%、動物性食材不使用の「プレーン」と「モリンガとチョコレート」の2種類のマフィンづくりを実習します。
ところで「モリンガ」ってご存知ですか?
(私は、聞いたこともありませんでした…w)
モリンガはインドを中心とした南アジアの地域やアフリカ・南米などが原産で、日本では自生していない植物です。
世界で「生命の木」や「奇跡の木」などと呼ばれて注目を集めるスーパーフード素材。
特にその葉はビタミンCが豊富で、鉄分であればほうれん草、カルシウムであれば牛乳、ビタミンAであればニンジンなど、基本栄養素を多く含むとされる素材を超える量を含んでいるのだそうですよ。
キッチンスタジオでのワークショップで、この光景は初めてではないでしょうか?!
セッティングされたテーブルに完成品のマフィンが各お席に配布されています!
まずは、どの様なマフィンなのかをご試食いただけるよう、この日実習でつくる2種のマフィンを、事前にともこ先生が焼いてきてくださいました。
左側の小袋3つは、お持ち帰り用で、
①黒いそばの実(玄蕎麦)=「種」なので、撒いて蕎麦を育てることもできるのだそうです。
②緑のそばの実(丸抜き)=マフィンのトッピングや、揚げて塩をふってそのまま食べたり、サラダのトッピングにしたり(この日のランチサラダでもいただきました)、ご飯と一緒に炊いてもいいのだそう。
③そば粉=そば湯のスープや味噌汁、ご飯を炊く時に一緒に入れてもよく、日常にそばの栄養を手軽に取り入れてください。とのことでした。
右下の小袋は、今回実習にてつくります「モリンガマフィン」に入れるモリンガのサンプルです。
この日は、初回の教室開催にもかかわらず、定員の12名様のお申込みをいただきました!
(お申込みの受付を開始してから、間もなく満席となり、今後も楽しみです。)
まずは、このキッチンスタジオでともこ先生のそば粉の教室が開催されることになった「ともこ先生とノブさんの運命的な出逢い」についてのお話を。w
数年に渡り、沢山の接点とニアミスをしながらも、何かに引き寄せられるように出逢ったといういうおふたり。
やっと、念願叶ってこの日を迎えられた喜びもひとしおな様子でした。
そして、皆さんには、配布されたマフィンのご試食をしていただきながら、ともこ先生から、本日の説明へと移りました。
終始、穏やかでにこやかにお話をされるともこ先生。
ひとつひとつの材料の説明をしながら、
レシピを見た時に、“なぜ、この材料が入っているのか?”と考えてみるといいですよ。
というお話が印象的でした。
お菓子作りは「これとこれをこの分量いれなくてはダメ」「この時間、この温度で焼かなくてはダメ」
といった概念が強いものと思ってしまっていましたが、ともこ先生はそれぞれの材料についてもしっかりと考えることで、よりカラダにいいものに替えてみたりと、そば粉の研究と共に“よりよいもの”への探求をなさっているのだなぁ、と感じました。
お話の後は、ともこ先生による、プレーンマフィンのデモンストレーションです。
そば粉など、粉類の材料と
豆乳やココナッツオイルなどの植物性の液体の材料を、それぞれ混ぜ合わせていきます。
全ての材料を一緒にして、もっちりとするまで混ぜるだけ。
小麦粉のように、練ってグルテンをだす必要がないので、粉っ気がなくなればOKという簡単さ!
カップへ移してそばの実をちりばめ、オーブンで焼くこと約20分。
こんがりふっくらとマフィンが焼きあがりました~!
早速、皆さんに同じ手順でつくっていただきます。
プレーンマフィンと、モリンガを加え、チョコレート(カカオ85%)入りのマフィンの材料を、それぞれ2回に分けて混ぜ、オーブンで焼き上げました。
沢山のマフィンが焼き上がり、キッチンスタジオは優しい甘い香りでいっぱい。
ランチタイムでは、焼きあがったマフィンと、ご用意したサラダとスープを一緒にいただきます。
準備の間に、ともこ先生より、「そば」についてのお話をしていただきました。
黒っぽい果皮(殻)をまとったもの(右下)が「玄そば」=種です。
殻をむいた緑っぽいもの(中央下)が「丸抜き」。(マフィンのトッピングにちりばめていたもの)
黒っぽいつぶつぶが混ざった粉(右上)が「玄挽粉」。田舎そばといわれるそばに使用されます。
そして、白っぽい粉の状態のもの3種は、それぞれ「丸抜き」を「粗挽き」「中挽き」「微粉」と挽き方で
粉のきめ細やかさが分かれています。
「玄挽粉」と「丸抜き粉」の違いや、なぜ、グルテンがないのに水だけでまとまり、ちゃんと膨らむのかなど、成分の違いや栄養価、安全性についても詳しくわかりやすく教えていただきました。
さて、準備が整いましたので、バイキング形式にて、皆さんにサラダとスープを各自でご用意いただきます。
グリーンサラダには、ともこ先生のレシピでつくったにんじんドレッシングと揚げたそばの実をかけます。
紫キャベツと紫たまねぎのマリネは、クミンの煎ったホールとパウダーを両方使用したというノブさんこだわりの一品です。
こちらは「そば湯スープ」。
そば粉の他に、出汁粉や練り梅、醤油などを入れ、少しの水で練ってからお湯で溶きます。
これが、ホッとする香りと味わいなのです~。
こちらは、次回の教室で実習予定の「そば粉食パン」。
どこから、どういったカタチで根付いたのか、私の中で「そば粉の食パン」というイメージは、
“なんだか、ちょっとポソポソしていて、独特の風味がしそう”
というものでした。
それが、なんということでしょう?!
とてもしっとりとしていて、口の中でほどけるような喉ごしの良い食感。
風味も程よく、軽くていくらでもいただけそうなのです!
“百聞は一見にしかず”ならぬ“百見は一口にしかず”です。w
皆さんも、それぞれにスープをまぜまぜしながら、ランチタイムです!
ご試食分もありましたので、かなりボリューム満点!
皆さん、お持ち帰りしていらっしゃいました。w
マフィンは、焼きたての美味しさもありますが、1日経った方が味が落ち着いてきて風味が増すそうですよ。
(私も、お持ち帰りにひとついただいて帰りましたが、翌日しっとりとしたマフィンを娘とはんぶんこで美味しくいただきました。)
今回は、ご自宅へ帰られてから、もう一度すぐにお試しいただきたいということで、マフィン2個分の粉の材料もご用意して、お持ち帰りいただきました。
皆さんのお宅にも、優しい甘い香りが漂っているでしょうか。
ともこ先生曰はく、「そばの可能性は無限大」。
完全栄養食としてスーパーフードでもあるそばを、もっと日常の中に取り入れていただきたいと、たくさんのご提案をされています。
これから、毎月テーマが変わり、どんなカタチとなって食卓へ登場するのか、ますます楽しみになりました。
各ご家庭の、塩、砂糖、小麦粉などの材料と一緒に「そば粉」が並ぶ日常を目指してみませんか?
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました!
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