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執筆者の写真morinone

【豆の教室③〈えんどう豆編〉レポート】



6月19日(日)。

会場のキッチンスタジオにはさんさんと窓から陽が射して窓を開放した部屋は少し暑いくらいのこの日、

「豆の教室 基本第3回目 えんどう豆編」を開催しました。


コロナ対策はきちんと整えながらも、久しぶりにランチタイムをとることができる教室開催となり、気持ちも晴れ晴れ。

そんな教室の様子を、モリ乃ネスタッフのヒロミがレポートいたします!



「豆の教室」は、ノブさんが愛してやまない豆の、おいしさや素晴らしさをより多くの方に知っていただきたい、豆料理をもっと気軽に楽しんでいただきたいという想いと、みなさまからのリクエストを受けて、「べにや長谷川商店」の長谷川清美さんをお迎えして開催している講座で、「大豆」「小豆」に続き、今回で第3回目となります。


「べにや長谷川商店」さんは、昭和元年より北海道遠軽町にて北海道産の豆類を扱う老舗豆専門店。


特に力を入れているのは、農家が何代にもわたり自家用につくっている、地域にごくわずかにしか残ってない在来種の豆です。


在来種とは、何代にもわたってその土地でつくられてきた作物のことで、固定種ともよばれています。


農家が自家採取をして代々作り続けてきた在来種は、自然の織り成す気候、風土に合ったかたちで育ち、その地域の食文化をつくってきました。


何十年もずっとつくられ続けてきた理由は、ただ「おいしい」から。


「べにや長谷川商店」で取り扱っている商品は、品質と味にこだわり、添加物、保存料をできるだけ使っていないもの、手間を惜しまず、つくり手の思いが感じられるものを厳選して揃えています。


長谷川清美さんは、「べにや長谷川商店」のご長女で、販売会社「べにやビス」の代表取締役。


豆の販路を広げるほか、豆料理の実習のみならず、在来種の豆、農家の暮らし、保存食、郷土食などについての講義をまじえた教室を開いて、豆料理や郷土料理など豆の食べ方の普及に力を注いでいらっしゃいます。



また、現在稀少品種となってしまった在来種の豆のを守るため、全国、いえ、全世界を飛び回っています。


世界各国の豆料理の現状、食文化を取材され、訪れた国はなんと60か国以上なのだそうです!

この夏もまた、海外へ向かわれるとか。



本日は “基本③ えんどう豆編”。


えんどう豆というとグリンピースやスナップエンドウ、さやえんどうという野菜として食卓に並ぶことがあると思います。こちらは、青えんどうの若さやです。


乾燥豆には青えんどうと赤えんどうの2種類があります。


青えんどうの乾燥豆は甘納豆やうぐいす餡、煮豆などに使われています。


赤えんどうは主にみつ豆や豆大福などに入っていますね。


甘く煮たものや和菓子のイメージが強いですが、ホクホクした食感、甘み、皮のコクが特徴的で、幅広くお料理にも使えるんですよ。



今回の見どころは、豆の仕込み方法。

戻した豆を4つの方法で実際に仕込み、それぞれのポイントを教えていただきました。


1. 茹でる①厚手の鍋にて

2. 茹でる②圧力鍋にて

3. 蒸す①ステンレス鍋にて

4. 蒸す②圧力鍋にて







毎回、茹で上がったり蒸し上がった豆とその煮汁をテイスティング。

それぞれの調理方法での、豆の食感の違いや、豆のだしの効いた煮汁の旨味を実際に体感するのは貴重な機会です。


清美先生は仰います。


「まずは、お家にある鍋で、豆を茹でたり蒸したりしてみてください。そのやり方さえ覚えてしまえば


“この食感ならあのメニューに加えてみよう!”とか、


“この料理に使ってみよう!”


と、アイデアが湧いてきますよ。」


なるほど!

それこそ料理の楽しみが増えそうです。


“豆を炊く”というと、なんだか特別感や専門的なイメージがして、“豆料理や豆菓子の〇〇を作るから豆を仕込む”といった構えた感じになっていました。


でも、1つの食材として知ってしまえば、あとはどうにでもアレンジができる!ということなんですね。

例えば、葉野菜を茹でることができればお浸しや胡麻和え、スープを作ることができることと同じこと。


そんなことは当たり前のことなのですが、なぜか豆って“わたしは豆ですよ”という特別な佇まいをしているんですよね。w



ひと通り豆の仕込みを終え、いよいよその豆たちを使ったランチメニューに調理していきます。



青えんどう豆をにんにくと調味料と一緒にフードプロセッサーにかけたディップ。



皆さんにも、サラダのアボカドや、ポタージュに使う小松菜を切るなどの作業をしていただきました。




青えんどう豆のジェノベーゼパスタは12人分なので、大きな大きなボールで。

茹でたてを召し上がっていただきました。



今回のえんどう豆づくしランチはこちら。


爽やかなグリーンの色味を活かしたり、さっぱりとした味わいや冷たい初夏のお料理です。



*青えんどう豆のジェノベーゼパスタ

*緑のポタージュ(青えんどう豆と小松菜)

*赤えんどう豆とアボカドの梅風味サラダ

*青えんどう豆のディップ

*赤えんどう豆シャーベット


もうボリューム満点栄養満点のランチセットです。w


えんどう豆づくしメニューですが野菜などとの絶妙な組合せでいろんな味わい、食感が楽しめるランチでした。






私が思っていた野菜のえんどう豆とはまた味わいも食感も違っていてアレンジ次第ではなんだかとても新しい感覚。


昔からある食材なのに、今回新しい食材として日常の食卓で楽しめるものなのだと目からウロコの気付きを得ました。


ご参加いただきました皆さんも、教室の終了後には、ご自宅でも早速豆料理をつくってみますと豆をお買い求めになってお帰りになりました。



↓モリ乃ネオンラインショップでも「べにや長谷川商店のお豆」をお求めいただけます。

https://morinone.theshop.jp/categories/2249883



美味しくて栄養満点の豆料理が、日常の食卓にのぼる機会が増えたらいいな、と思います。



《ご参加いただいた方の感想》


●豆料理にハマりそうです。まずはえんどう豆を塩茹でするところから始めます。実践できるメニューだったので、家でも一つずつ作ってみたいと思います。(40代女性)


●益々豆ファンになりました。この夏は豆料理を沢山楽しみたいと思います。いつものマンネリ化したレパートリーに新しい風が吹き込まれました。久々のお料理教室でしたが、やはり料理は楽しいですね。(50代女性)


●赤えんどう豆はいつも豆かんの甘味でいただきますが、青えんどう豆とともに塩味の調味のバリエーションが増えました。(60代女性)


●豆のだし(煮汁)にも非常に旨みがあることがよくわかりました。えんどう豆を茹でてそのまま食べたいくらいとても美味しかったです。(50代女性)


ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

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