3月23日(土)。
冷たい雨が今にも降りだしそうな曇りベースのこの日。
近くの神社では桜祭りが開催されていました。
街中でもぽつぽつと咲き始めた桜を見るようになりましたね。
そんな、春待ちムードのこの日に、3月『そば粉100%を愉しむパンとおやつ』が開催されました。
その様子を、モリ乃ネスタッフのヒロミがお伝えいたします!
キッチンスタジオの窓辺にもノブさんが活けた桜が可愛らしく咲き始めていました。
青空の下の満開の桜もいいですが、こんな、しっとりとした桜も、私は好きです。
3月は、春らしいそば粉100%のおやつをつくります。
桜の葉と花の塩漬けを使った「桜のシフォンケーキ」と「そば粉パンケーキ」です。
桜のシフォンケーキは、小さな型でキュートなケーキを、おひとり1個ずつ焼いてお持ち帰りいただき、シフォンケーキを焼いている間に、各テーブルの上で、鉄板を使ってミニパンケーキを焼いて、ランチにいただきます。
このおふたりの並びから始まるこの教室も、回を重ねるごとに和やかで、かつ益々活気づいてきているように思います。
ともこ先生の果てしない「そば愛」と、ノブさんの止まらないアイデアレシピのコラボランチも、毎回ご参加いただく方にとても好評をいただいています。
今回、皆さんにつくっていただくシフォンケーキ。
塩漬けした桜の葉は、刻んで生地に混ぜ合わせ、桜の花の塩漬けはこうして飾られて、香りもルックスも春爛漫な仕上がりになります♪
いつもの通り、まずは、ともこ先生が焼いてきて下さったシフォンケーキの試食からスタートです。
これから、ご自身がつくるケーキの味わいや食感を確かめてからつくれることは、つくる時のわくわく感や想像力が刺激されるので“美味しい”の他にも、とてもうれしい効果があると思います。
まずは、ふわふわなシフォンケーキを型から外す方法からデモンストレーション。
こちらにもコツがあって、ふわふわなシフォンケーキを如何に綺麗に外すか、ナイフの入れ方などを、ともこ先生のこれまでの経験を基に解説してくださいました。
そもそも、“なぜシフォンケーキがこの様なカタチになっているのか”から、初めての方には興味津々だったようです。
(かく言う私も、シフォンケーキはつくったことがなかったので、食いつき気味に拝見しましたw)
ご試食用には、大きなサイズの型で焼いてきてくださったシフォンケーキを切り分けます。
ホイップした生クリームと桜の花を添えて、シュガーパウダーを振りかけて美味しくお洒落なご試食プレートの完成です。
皆さんが、春の味を堪能されてから、材料の説明をして、ともこ先生によるデモンストレーションが始まりました。
“シフォンケーキってちょっと難しそう”
“ふわふわに膨らませるには、混ぜ方にコツがいりそう”
という先入観があったのは、私だけではなかったようで、皆んさんからもご質問が。
それに対する
“難しくありませんよ。混ぜて焼くだけなんですよ。”
という、にこやかなともこ先生の回答は、意外なものであり、安心感をいただけるものでもありました。
こだわれば、いくらでもこだわって、コツやポイントをつくることはできると思うのですが、ともこ先生のレシピは“美味しく頂ける”ポイントと“気軽に楽しめる”ポイントのいい塩梅のところに「落としどころ」を見出されていると思うのです。
まだキッチンの定番素材にはなっていない「そば粉」だけれど、多くの優秀な側面を持つこの素材を、如何に皆さんの身近なものにできるか、と探求されていることが垣間見れる部分だと感じます。
そして、このそば粉という素材そのものの持つ、グルテンフリーという点が、シフォンケーキを簡単にふわふわにできるということも、目からウロコなお話でした。
卵黄やきび糖などの材料を混ぜていきます。
油分が入ると乳化してくる様子も確認しながら、とにかく混ぜます。
(この、油を使わずに、そば湯で代用できる作り方もあるそうで、ともこ先生の著書にレシピが記載されています。)
別のボールで卵白も混ぜて泡立てます。
“このくらい、堅くなるまで泡立てます。”と、ボールを返して見せるともこ先生。
刻んだ桜の葉の塩漬けも混ぜ合わせて
メレンゲ(卵白を堅く泡立てたもの)と合わせてふんわりと混ぜます。
型に流し込んで
余分な空気を抜いて、オーブンへ入れて焼きます。
ここからは、皆さんに各テーブルで2人ペアになっていただき、実践していただきます。
塩漬けの葉は流水で洗い、塩漬けの花は水に浸けておいたものを、それぞれ保湿して、丁寧に準備してきてくださいました。
混ぜる、混ぜる、泡立てる、とにかく混ぜる~
オーブンに入れたシフォンケーキが焼きあがってきました!
逆さにして冷ましておき、冷めたら、このままこちらはお持ち帰りいただきます。
次々と皆さんの生地をオーブンで焼き上げている間に、お次はそば粉のパンケーキづくり。
やること満載です!
各テーブルで、ガレットづくりでも登場した特製の鉄板で焼いていただきます。
生地は、ともこ先生のアシスタントのかずちゃん、まみちゃん、参加者さまのお一人に、先生のデモンストレーションを見ながら同時に作っていただきました。
熱々に熱した鉄板の上で蒸し焼きにしていきます。
皆さんがパンケーキを焼いている間にも、キッチンではノブさんのランチの仕込みが進んでいました。
今回のランチメニューに、新たに登場し始めたのが「そばの実を炊いたもの」。
これまでは、揚げたものをトッピングしたりしていましたが、今回はマリネの具として使用したり、ポタージュスープのとろみづけに入れたり。
なるほど~。と、うなってしまいました。
“豆を調理する感覚に近い気がしてきて、どんどんそばの実を使ったメニュー開発が楽しくなってきた!”
と、ノブさんがまた新たな扉を開いてしまったようですw
これから、ますます楽しみです!
皆さんが焼き上げたパンケーキには、ノブさんお手製の「日向夏のスパイスマーマレード」とバター、ともこ先生がお持ち下さった「ひまわりの蜂蜜」や「生胡椒の塩水漬け」を添えて召し上がっていただきました。
“しょっぱい”と“甘い”で、ご堪能いただく算段ですね。w
この「日向夏のスパイスマーマレード」は、グリーンサラダ用のドレッシングにも登場しています。
「日向夏」については、モリ乃ネのブログ『ことごと綴り』5月の季節の保存食とそのアレンジレシピにも登場しますので、お楽しみに。
ランチメニューの説明をするノブさん。
このランチメニューのレシピをご希望されることが多く、ご質問が飛び交う中、惜しみなくレシピ大放出です。w
こちらも、参加者特典のひとつですね。
ともこ先生がご持参くださった「ひまわりの蜂蜜」も、トッピングとしてお試しいただきました。
とても濃厚でとろみ感が強い蜂蜜なのですが、味わいはクセがなくあっさりとしていて、いくらでも舐めていたい、そんな蜂蜜で、そば粉のパンケーキとよく合っていました。
《ランチメニュー》
・そば粉のパンケーキ 日向夏のスパイスマーマレードとバター、生胡椒の塩水漬け、ひまわりの蜂蜜を添えて
・春人参と赤レンズ豆とそばの実のポタージュスープ
・ミニトマトとそばの実のバルサミコ酢のハーブマリネ
・菜の花、芽キャベツ、長芋のグリル & ミモザソース(黄パプリカソース)
・グリーンリーフサラダ 日向夏のスパイスマーマレードドレッシング
春を感じさせる、見た目も味わいも爽やかなランチプレートです。
皆さんが焼き上げたシフォンケーキは、ご自宅で、どなたと、どんなトッピングで楽しまれるのでしょう。
今回のシフォンケーキには、石川県能登産のそば粉を使用されたともこ先生。
教室後には、そば粉の量り売りもしてくださったのですが、それらの売上はそちらの生産者様へ寄付されるそうです。
優しさが詰まったともこ先生のそば粉のシフォンケーキ。
皆さんがご自宅でも、またつくれるようにと、型ももうひとつお持ち帰りいただきましたので、“気軽に愉しめて美味しい”シフォンケーキづくりが、新たに暮らしの中の日常に加わると嬉しいです。
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。
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