5月18日(土)。
季節が夏へと巡り、梅雨走りのこの時期に、気温は28度を超え暑かったけれど、貴重な晴れ間が広がったこの日。
約1年ぶりとなるg to yさんとのコラボワークショップが、キッチンスタジオを飛び出して「澁谷農園」さんの「母家」にて開催されました。
その様子をモリ乃ネスタッフのヒロミがレポートいたします♪
この日のワークショップは、午前の会の「ハーブの寄せ植え& ハーブ香る春のランチプレート」と午後の会の「ハーブのスワッグ & ハーブ香るお茶会」の2部制。
まずは、午前の会のレポートです。
今回のイベントの場所は、川崎市高津区にある渋谷農園さんの築百年を超える農家の母家です。
駅から徒歩数分の場所ですが、この通り、どこか避暑地にでも訪れたかのようなシチュエーション。
ハーブの香りと蚊取り線香の香りと新緑と青空のコントラストが、なんだか夏休みに田舎の家に遊びに行った時の記憶を呼び覚ましてくれました。
皆さんへご挨拶をするg to yのyukoさんとノブさん。
gentaroさんのお仕事の都合で、昨年上海に移住されたため、g to yさんとのコラボワークショップはお休みとなっていましたが、yukoさんが5月に来日するタイミングで一緒にワークショップをやりましょう!ということで、久しぶりに開催することとなりました。
今回のテーマは『ハーブ』です。
午前の会と午後の会とで内容は違いますが、どちらもハーブづくし!
午前の会でつくる寄せ植えバスケットのサンプルを抱えて、ノブさんは既に癒され顔。w
ご参加いただきました皆さんにも、簡単な自己紹介タイムを。
それぞれのハーブや中国茶との関わりやエピソードについてなどのお話を楽しくお伺いしました。
そして今回は、もうお一方特別ゲストがいらっしゃいました。
yukoさんが上海で出会ったお茶の先生、福澤真理さんです。
(ノブさんの左側にいらっしゃいます)
yukoさんがこのイベントの飲み物の監修をお願いされたところ、なんと上海からご参加いただける!!ということで、午前、午後の部共に数種類のお茶の試飲や中国茶のお話しなどもしていただけることになり、ウェルカムドリンクにも、中国の花茶をサーブしていただきました。
見た目にも美しい花茶と、丁寧なお点前。
ふくよかな香りと味わいを楽しませていただきました。
早速、yukoさんよりハーブの寄せ植えバスケットについてのお話です。
外は既に暑くなってきていましたので、できるだけ説明は母家の中にて。
お庭に並んだ寄せ植え用の鉢植え。
もう、このセレクトの時点で素敵な寄せ植えができあがることがイメージできてしまいますね。
それぞれのハーブの説明をしながら、お好みの苗を選んでいただきます。
最後に底から水が出るくらいたっぷりとお水を注ぎます。
これで、根が落ち着くまでは半日陰に置き、その後はたっぷりと夏の日差しを浴びて、もりもり育ってもらいましょう!
皆さんがお庭で寄せ植え作業中、母家のキッチンではノブさんがランチの仕度中。
いつもと勝手が違うキッチンですが、ノブさんの仕度には抜かりがありません。
いつもながら、目にも楽しい色鮮やかなランチプレートが並びはじめましたよ。
手際が良く、予定していたよりとても早く寄せ植えづくりを終えた皆さんには、中国茶のテイスティングなど、しばし休憩をはさんでいただいてから、ランチをゆっくりと召し上がっていただきました。
本日のランチのお品書き。
《ハーブ香る春のランチプレート》
*鶏肉と筍とブロッコリーのハーブカレー(バジル・ミント・セロリ・パクチー)
*そば粉のローズマリーフォカッチャ(そばの実カフェsoraさん)
*グリーンリーフとハーブのサラダ(イタリアンパセリ・バジル・ディル・スペアミントなどと季節の野菜)
&日向夏スパイスマーマレードのドレッシング
*バジル香るキャロットラペ
*タイム香るパプリカのトマト煮
*ミックス豆のハーブヨーグルト和え(ディル・タイム)
*ゆで卵ハーブピクルス(ディル)
鶏肉と筍とブロッコリーのハーブカレーは、青唐辛子のピリリとした辛さが控えめに効いた中に、ハーブの香りと筍のシャキッとした歯ごたえがたまらないマイルドな味わい。
そば粉のローズマリーフォカッチャとの相性は抜群です。
このフォカッチャは、モリ乃ネキッチンスタジオで「そば粉100%を愉しむパンとおやつ」のワークショップを毎月開催してくださっている、そばの実カフェ「sora」の小池ともこ先生につくっていただきました。
バジル香るキャロットラペ、タイム香るパプリカのトマト煮、ミックス豆のハーブヨーグルト和え、ゆで卵ハーブピクルスは、「わが家の冷蔵庫に常備菜として欲しい!」と声があがるほど、それぞれがそれぞれの個性的な味や食感、そしてハーブの香りを楽しませてくれます。
グリーンリーフとハーブのサラダですが、ハーブが数種加わっただけで、本当にいろんな味が次々とやってくるのです!w(イタリアンパセリ・バジル・ディル・スペアミントなど)
自家製の日向夏スパイスマーマレードのドレッシングがまた、サラダを爽やかにまとめてくれていました。
サラダのトップに飾られた白い小花は、澁谷農園さんのプランターに咲いていたパクチーの花。
即興で、ノブさんが摘み採らせていただいて飾り付けに。
こちらの黄色い小花は、ノブさんがハーブ農園さんからお取り寄せしていたディルの花。
花が咲いたほんの一時しか出荷できないので、とても希少なものだそうです。
口に入れると、ピリリとした刺激の辛さがあり、鼻から抜ける香りは強めのディルの香り。
ディルがお好きな方には、マリネやラぺに入れたら、たまらないのではないでしょうか。
休憩の時間や食後にも、真理さんの中国茶とお話をお楽しみいただきました。
今回は、さらにもう1つ特別企画がありました。
『げんちゃん(gentaroさん)のおばあちゃんの布絵』の展示です。
澁谷農園さんの母家には30畳ほどのお座敷があり、そこに布絵の作品がとてもよく似合っていました。
皆さんにも休憩やワークショップ終了後にゆっくりと見ていただき、私も、皆さんがお帰りになった後、ノブさんと一緒に拝見させていただきました。
私たちふたりとも同じ言葉を口にしました。
「ドキドキする」
間近で拝見するにつれ、本当にドキドキしました。
生地の色や模様合わせ、モチーフのバランスの取れた配置、もうこれはデザイナーの域です。
そして、それらが全て手縫いで丁寧に縫われているのです。
80歳でこれらを生み出したおばあ様の生き様に触れたようで、私も長生きするならば、こういう時間を過ごせる80歳を迎えられたらなぁ、と羨望の意が込み上げてきました。
今を様々な得意分野で活躍されている方々と、素晴らしい手仕事を残された先人の方との出会い、そして豊かな香りに包まれて美味しいものを食し、皆さんと会話を愉しみ、本当に細胞レベルで刺激をいただいた1日でした。
以下、g to yさんのInstagramよりーーーーーーーーーー
これまでも2017年に澁谷農園さんの母家で、2018年にはシカゴの日本領事館で展示会をさせていただきました。
人さまにお見せすることなんて本人は夢にも思わなかっただろうに、海を渡りたくさんの方に見ていただきました。
そんな布絵たち49枚が、昨日シカゴから私の元に届きました。
親族の欲目でしょうか。是非ご縁のある方に見ていただけたらなあと思いました。
そんな祖母も昨年100歳で亡くなりました。
ゲンタロウはおばあちゃんの初孫でそれはそれは可愛がられたようです。
私にもとても良くしてくれました。
最後に会った時、病床で「厳ちゃんと結婚してくれてどうもありがとう」なんて言ってくれました。
以下の長文は6年前に展示会をした時に私が書いた布絵の紹介文です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『げんちゃんのおばあちゃんの布絵展』
げんちゃんのおばあちゃんの布絵展にようこそ。
げんちゃんのところにお嫁入りしました嫁のゆうこと申します。
そのげんちゃんのおばあちゃん(95歳)が10年くらい前、月に一度お友達たちと家にある要らない布を持ち寄って、その季節の旬のものを布を切り貼りして表現して遊んでいたそうです。
1円もお金をかけて作っていないのに、どの作品もアイデア満載でどこかユーモラス。
おばあちゃんそのもので生き生きとしています。
この布絵を4-5年前におばあちゃんが全部捨てちゃうというので、それはいかん!とたくさんもらってきました。
いつかどこかでみんなと楽しく見れたらなあとなんとなく心の中で思っていました。
そんなわけで私が愛知から引き揚げてきた布絵たちです。
一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆さんは、いかがお感じになられたのでしょうか。
ご参加くださいました皆さま、和やかな時間をご一緒いただき、ありがとうございました。
ご自宅でも、ハーブに癒されてくださいませ。
ハーブのワークショップ〈g to y×モリ乃ネコラボWS〉
Comments