秋の保存食『新生姜の塩麹漬け』を使ったアレンジレシピです。
豆乳と味噌を合わせた優しい味わいに、ほんのり生姜がきいたほっこり温まる一品です。
《材料》4人分
・新生姜の塩麹漬け:50g
・キャベツ:4枚(約250g)
・しめじ:1/2パック
・玉ねぎ:1/4個
・
・出汁:400ml(2cup)
・調整豆乳:400ml(2cup)
・味噌:大さじ2〜3
・黒いりごま
・塩:適量
《作り方》
①新生姜の塩麹漬けは千切りにします。
キャベツはざく切り、しめじは石づきを切り落とし小房に分け、玉ねぎは薄切りにします。
②鍋にだし汁を入れて中火にかけ、新生姜の塩麹漬け、玉ねぎを加え沸騰したら、しめじ、キャベツを加えて、野菜がやわらかくなるまで煮ます。
③豆乳、味噌を加えて、味噌を溶かしながら弱火で加熱します。味噌と塩で味を整えます。
器によそって黒いりごまをトッピングします。
*生姜豆乳味噌汁に合うそのほかの具材は、白菜、かぶ、大根、じゃがいも、人参、れんこん、ごぼう、里芋、とうもろこし、ほうれん草、小松菜、長ねぎ、きのこ類、ベーコン、豆腐など。
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初秋は夏の疲れが出やすい時期です。また、これから少しずつ体が冷える季節になっていきます。
新生姜をまとめて保存食にしておくと、いつでも手軽に生姜パワーを取り入れられ、美味しく健康的な食事をとることができますね。
漬けるだけの簡単な保存食なので、常備していろいろなメニューに使ってみてくださいね。
旬の食材のこと
『新生姜』
生姜はショウガ科の多年草です。
原産地はインドからマレー半島にかけての南アジアといわれ、世界各地で薬や香辛料として使われています。中国が最も多く生産されていますが、日本でも多く生産されています。
旬というのは収穫最盛期のことですが、実は露地ものの生姜の旬は9月~10月頃。このころに採ってすぐに出荷される、色白のものは新生姜と言います。
この新生姜には2通りあるのをご存知でしたか?
1つは秋に根生姜の収穫後すぐに出荷される色白のもの。
そしてもう1つが甘酢漬けなどにされる夏のうちに早めに収穫され、赤い茎の部分が付いているものです。
この赤い部分が付いている新生姜は夏6月頃から8月くらいまで出回る夏が旬の生姜です。
通常「生姜」といわれているものは、地上の葉や茎が枯れはじめた頃根を掘り出し、これを貯蔵して出荷するので通年店頭に並んでいます。
「囲い生姜」「根生姜」「古根(ひね)生姜」「老成生姜」とも呼ばれています。
生姜はツンとした辛さと香りが特徴ですね。
香り成分はシネオールといい、疲労回復・夏バテ解消に役立ち、健胃・解毒・消炎作用もあると言われています。
辛み成分はジンゲロール・ショウガオールで、強い殺菌作用があり、料理においては、臭い消しや、脂の酸化防止効果などもあります。
鮨に欠かせないガリはこの殺菌作用を活かしたものですね。
また、ガン細胞の増殖を抑制する作用や発ガン物質が引き起こす遺伝子の突然変異を抑制する作用などもあると言われ、ガンの予防に大きな効果があるそうです。
そのほかにも、ショウガオールには血行を促進する作用や、体を温める働きがあるほか、新陳代謝を活発にして、発汗作用を高める働きがあります。
また生のまま摂取するよりも乾燥させたものや、加熱調理することでより身体を温める効果が大きくなるとされています。
これは生姜に含まれるジンゲロールという成分が加熱する事でショウガオールに変化するからなのです。
温め効果を求めるのであれば生姜湯や味噌汁など加熱する料理などに使うと良いでしょう。
選ぶ時は、古根生姜(老成生姜)の場合は、表面に艶と張りがあり、出来るだけふっくらと大きな塊の物を選びます。
小さく細い物は繊維質が多い上に、皮を剥くので使える部分が少なくなってしまいます。
新生姜の場合は、色は白っぽく艶があり、茎の切り口付近が綺麗な紅色の物を選びます。
生姜を買ってもなかなか使いきれず半分くらい傷んで捨ててしまうということはありませんか?
数日で使い切るのであればラップをして冷蔵庫に入れておいても大丈夫ですが、長期間保存する場合は瓶やタッパーに水を張り、そこに使いかけの生姜を入れて蓋をしておくと数日おきに水を換えるだけで1カ月程は大丈夫です。
更に長期に持たせるなら、水を焼酎に代えれば半年くらいは持つそうです。
生姜を冷凍する場合、塊のまま冷凍してしまうと解凍の手間など調理する際に使いにくいので、すりおろすか、細切りやみじん切りに刻んで小分けした物をラップで包み冷凍しておくと便利ですね。
9月 【和風月名 長月】
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【新生姜の塩麹漬けのアレンジレシピ】『キャベツとしめじの生姜豆乳味噌汁』
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