秋の保存食『小豆と玉ねぎのハーブピクルス』を使ったアレンジレシピです。
ハーブピクルス液をすし酢のように使った、ハーブが香るさっぱりとした洋風混ぜずしです。
固めに茹で戻した小豆の食感と玉ねぎのシャキシャキ感がアクセントになり、お赤飯とはまた違った味わいを楽しめる小豆のご飯です。
《材料》4人分
・お米:2合
・小豆と玉ねぎのハーブピクルス:200g
・ハーブピクルス液:大さじ2
・かいわれ大根:1パック
・白ごま:適量
・塩:適量
《作り方》
①お米2合を通常どおりに炊きます。
②かいわれ大根は3cmくらいの長さにカットします。
③ご飯が炊けたら、小豆と玉ねぎのハーブピクルス、ピクルス液、かいわれ大根、白ごまを加えて混ぜ合わせます。
味をみながら塩を加えて味を調整します。
旬の食材のこと
『小豆』
乾物で一年中流通する小豆ですが、春から初夏にかけて種(小豆)を撒き、秋に収穫され乾燥してから市場に新豆が出回るので、旬は10月〜2月くらいです。
夏にかわいい黄色い花を咲かせます。
小豆の鞘。
もし不作になれば、小豆はほぼ1年間市場に出ず、翌年の収穫を待たねばなりません。
ここ数年は天候不順や自然災害で、小豆の収穫量が少なく、どこも大変な状況なのだそうです。
新豆とは、その年に収穫された豆のことを指し、ひね豆は、前年以降に収穫された豆のことを指します。
新豆は10~1月上旬頃まで店頭に並び、新豆の表記がされています。
ちょうど、お汁粉やあんこ餅を食べるお正月の時期が、おいしく食べられるときなんですね。
「アズキ」というのは和名で、アズというのが崩れやすいという意味のため、煮崩れしやすいということからアズキと言うようになったようです。
小豆は大変古くからある豆の一つで、昔から日本人の生活に欠かせない存在でした。
もともと小豆は、3世紀ごろに中国から伝来したとされています。
縄文時代には小豆を育てていたという説もあります。
小豆は薬効のある魔除けのご利益のあるものとして、無病息災を願う年中行事などで赤飯やおはぎ、小豆粥を振るまったりもしていたようです。
小豆は高蛋白低脂質で無機質やビタミンを多く含み
約20%がタンパク質で栄養価が高いことで知られています。
赤い皮には、抗酸化作用の強いポリフェノールや亜鉛などのミネラルが豊富に含まれています。
ビタミンではビタミンB1が最も多く含まれています。ビタミンB1はデンプンの消化分解に必須となっています。
他にもビタミンB2、ニコチン酸、カルシウム、リン、鉄などを含有しています。
ビタミンB1不足からくるむくみ解消や利尿作用を助けるともいわれています。
これらの成分をうまく取り入れるには、煮汁ごと料理などに利用するとよいですね。
小豆の選び方ですが、粒の大きさが揃っていて、ツヤツヤと光っているようなものを選びましょう。
湿度に弱く乾燥に強い、暑さに弱く、寒さに強い、そして虫がつきやすいという小豆の特徴を踏まえ、小豆は密閉した容器に入れ、涼しい所に置いて保管するといいでしょう。
小豆を鍋にかけ、ことこと煮上がるのをゆっくり待つ、ということは、忙しい日常の中ではもはや贅沢なことになりつつあるのかもしれません。
けれども、あずきは昔から正月や祭りや神事などで食べられてきた物のひとつですから、家庭の食卓で子供たちに脈々と伝えていけたら、という思いもことごと綴りに込めさせていただきますね。
10月 【和風月名 神無月】
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【小豆と玉ねぎのハーブピクルス のアレンジレシピ】『小豆ピクルスの混ぜずし』
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